また君に…
「誰? …また女?」
煙の奥から、男の声が聞こえ、除々に足音が近づいてる。
慣れない煙のせいで咳が止まらない。
すると、中から超美形の人が出てきた。
私を見、驚ろいてた顔をする。
「君…何しに来たの?」
「…ゴホッ……」
咳が止まず、答える事ができない。
男はそれを察したのか、私の手を引き、ちょっと離れた所に連れて来てくれた。
「…大丈夫?」
背中を擦りながら、心配そうな顔をくれる。
私は、新鮮な空気を吸って、呼吸を整える。
「…ありがと」
せき込んだ後だから、声はガラガラ。
男はそんな私を見、眉を下げた。
「…君、何しに来たの?」
「何って…」
勉強?
遊びに?
泊まりに?
「君、転校生じゃないよね? じゃあ、誰か探しに来たの?」
「い、いや。思いっきり、転校生なんですケド…」
「はあ?」
私の言葉を耳に、思いっきり顔を歪めた男。
「君、気は確か?」
「…はい」