また君に…


悪い人達では…なさそう。

「…大丈夫?痛かったでしょ?」
男はそう言って、私の口を押さえていた物を、取ってくれた

「…泣いちゃって……。可愛そうに…」
太陽の光に慣れてきた私は、ゆっくりと男の人の顔を見た

正直……驚いた。

だって、そこにいたのは…
「…まも…る」
守そっくりの男の人だったから。

黒ブチのメガネをかけてて、サラサラの黒い髪。

い、イケメン。

「え?君、守の事分かるの?」
「…はぃ。…友達です……」
男は驚いた顔をして、笑った

「へぇ~!!
あの守が~!!!不思議な事もあるんだね~」

言ってる…意味が…。

「…あの。もう…帰らして……下さい」
「え?!……君、襲われたの?」
男は真面目な顔をして、私を見た

この人達
知らないの?

じゃ、じゃあ…
一体……誰が?

< 44 / 64 >

この作品をシェア

pagetop