また君に…
「…どうしてここにいるの?」
男が不思議そうな顔をして、私に聞いてきた
でも…
どうしてって…言われても…。
「…わ…かん…ない……」
「…そっか。
でも、このままじゃ、君危ないね」
「…え?」
「…一応。
これ羽織ってて。
それと…立てる?」
男は、ジャンパーを私に被せて立ち上がった
立て…ない。
腰が……すくんじゃつて…。
―――――フワッ
「…わっ」
「立てないんでしょ?」
私は男にお姫様抱っこをされた
男はクスッと笑って、歩き出した
「…ありが…と」
「どういたしまして♪」
守に顔は似てるけど…
この人は…女に慣れてるのかな。
男は黒いリムジンに乗り込んだ
そして、携帯片手に電話をしだした。