また君に…
しばらくすると、学校についた
「…守に怒られるだろうな」
男は眉を下げて、軽く笑い、私をお姫様抱っこしたまま、車を降りた
「あ。もう大丈夫です…。歩けるんで」
男は私をゆっくり降ろした
「あの…。
名前…何て言うんですか?」
男は、私を驚いたような顔をしたけど、すぐに微笑んで、私を見た
「…君。……俺は、山本 淳。君は?」
「私は平野美優」
「美優ね、覚えた。よろしく」
「うんっ!!!よろしくっ!淳っ」
私は微笑みたかったけど、顔が何故か緩まなかった
その時
「「美優っ!!!!!」」
懐かしい、守と悠の声がした
そして
―――――ギュッ
「無事で良かった…」
守のか細い声が耳元で聞こえた
「…美優。誰にヤられた」
守と悠は私を見て眉を下げた
「え?」
「…顔、凄い腫れてる」
「ウソ…」