また君に…
「なんでここに…」
え…?
何でだって言われても……。
事情を話すと、男は大きな溜め息をついた。
「…君の両親は……ハァ…」
男は二度目の溜め息をついた。
あなたの言いたい事…よく分かるよ。
私も、つられて溜め息をつく。
「…君…名前は?」
「…平野美優」
「俺は日陰 悠。…よろしく」
ヒカゲ ユウ
「…よろしく」
「この学校にいる限り、俺の傍にいろ」
「え?」
「危ないから」
そっか、不良校だもんね。
でも、大丈夫だと思うんだけど…。
守ってくれるんだ…。
「…ありがと。超心強い」
微笑むと、悠は顔を赤くし、頭を撫でた。