また君に…
背も高くて、香水の匂いがヤバイ。
それに化粧もヤバイんだけど……。
すると、女は私の胸倉を掴んで、私の耳元で囁いた。
「…アンタ、悠君に気に入られたからって、いい気になんなよ」
身長も155センチの為、地面に足がついてない。
「あの~…。苦しいんですけど…」
「あぁ゛? 聞いてんのか?」
いつの間にか、パン…女達に囲まれてる。
胸倉を掴んでる女は私の髪を引っ張った。
「い、痛いっ!!!」
「黙れ! ブスっ!!!」
女は私の髪をより強く引っ張る。
「痛っ!!! ヤメテっ!!!」
ガラッ
「…放せよ」
「悠…」
女達は、完全に青ざめてる。
悠は黒いオーラーを出しながら、私達に近づいてくる。
女達は慌てて、私を放して逃げて行った。
ドンっ
いったぁ~。
いくらなんでも、胸倉まで一緒に放さなくても…。
目の前には、私の髪が散らばってる。
「……大丈夫か?」
悠が手を差し伸べてきた。
「…ありがと」
悠の手を握って立ち上がる。
「…ゴメンな?」
「へ?何で…」
「怖かっただろ?」
「ちょ、ちょっと…」