また君に…




悠は、私の頭を撫でて微笑んだ。

「……頑張ったな」

なんか…恥ずかしい。

私は両手で咄嗟に顔を隠し、手の隙間から悠を見た。


悠は私を見て、顔を赤くしてる。

「悠…顔真っ赤」

「…うっせ」

悠は手で頭を掻きわけながら、目を逸らした。

私は笑いながら、悠の手を引っ張る。

「…悠、遊びに行きたいっ!!!」

悠はちょっと考え込んで、微笑んだ。


「んじゃ、ちょっと待ってて」

そう言って、携帯で電話をしだした。

話を終わったらしい悠は、「行くぞ」と言って、下に降りて行く。

悠は私に徒歩を合わせてくれた。


校舎を出ると、悠はバイクに飛び乗った。


えっと…あの~…。

私は…?


「乗って」

悠は私に向かって言う。

ぎこちなく後ろに乗り、悠のお腹に手を回す。


「ちゃんと捕まっとけよ?」

優しく微笑んで、私にヘルメットを被せた。


バイク初めて…。

「絶対手ぇ、放すなよ?」

悠は微かに笑って、バイクを走らせた。
最初はゆっくりだったんだけど…。



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