いとこ彼氏





『…亮ちゃん…?』


保健室に来た人の病状はカルテに書いときゃならないらしくて、カルテに書き込む亮ちゃんに近づく

…いつもより一つ胸元のボタンを多く開けて。




『…ん?』


『亮ちゃん…のバカ。』



『は?何が?』


目も私に向けてくれないことにムカつく。



『…ちょっとニヤけてた。』


『は?』


そう言うとやっとカルテから目を離して私の方を向いた


『昼休みも…先輩たちに囲まれて…嬉しそうだったじゃん…』

やば…なんか涙出てきた…

別に浮気されたわけじゃないのに…


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