狼くんと放課後LOVE(仮)
第3章
羊の皮を被った狼くん。
【莉子side】
宮崎くんと初めてキスして一週間が過ぎた。
あの時、どんな宮崎くんでも大好きと思ったのは本当で、それは今でも変わらない。
変わらないけど…。
「莉子」
放課後の誰もいない教室に連れていかれていきなり
「うっ…あっ…」
間髪いれずに唇重ねられた。
しかもそれは回数を重ねるごとに徐々に深く甘く長いキスになっている。
「あっ…みやざき…くん…」
「だまってろって…」
角度を変えて何度も繰り返されるキス。
甘いリップ音が2人だけの空間に響き渡る。
胸の奥が熱くて、宮崎くんの制服の胸元をギュッと握りしめた。