狼くんと放課後LOVE(仮)
宮崎くん…苦しいようぉ…。
キス初心者のあたしには、宮崎くんの大人っぽいキスについてくのが必死で息をするタイミングもまだ分からない状態。
このままじゃ窒素して気を失いそうだよ。
そう思って宮崎くんの胸元をトントンと“くるしいぃ”と叩くと「ワリィ、つい夢中になりすぎた」とようやく離れた宮崎くんの唇をバクバクしながら見つめた。
形のいい少し薄めのその唇は、やっと離れてホッとしたくせにまた触れてみたいとあたしの心をおかしくさせる。
「イヤだったか?」
そう聞かれて
「イヤじゃ…なかった…」
真っ赤になって俯いてそう呟いたあたしは
「じゃ、またする?」
いつ誰か入ってくるか分からない教室でニヤリと耳元で囁く宮崎くんに戸惑いながらも
「うん…する」
「イイ子…」
どうやら完璧にハマっているみたいだ。