狼くんと放課後LOVE(仮)

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「ハァ…」



翌日の昼休み。机に頬杖つきながら友達の美穂ちゃんと話してる莉子の笑顔を眺めながら何度目かのため息をこぼしていたら



「なに?お前でもため息つくことあんの?」



俊輔がニヤニヤ笑いながら声をかけてきた。



「なんだよ?」


俺だってため息つくことあるさ。


「莉子ちゃん。なんか急に可愛くなったな」


「あ…うん、まぁな」


自分の彼女が誉められることは素直に嬉しい。自然に顔が緩む。


そんな俺に


「最近、莉子ちゃん狙ってる奴出てきてみたいだから気をつけた方がいいぞ」


忠告したぞとポツリと言った。




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