狼くんと放課後LOVE(仮)

「ちょ…だ…いき…やめて」


軽く宮崎くんを突き飛ばして離れた。

首筋が感じたことのない痛みでゾクゾクする。


「どうしたの?いつもの宮崎くんじゃないよ?」


「別に。ただ…」


「ただ?どうしたの?」


「別に…」


宮崎くんは、そう言うけど、髪をグシャグシャにして苛立ちを鎮めようとしている仕草や、それに首筋にあんなことするなんて今までなかったのに。



ヤッパリいつもの宮崎くんじゃない。



「宮崎くん…?」


「あぁー気づけよなぁー。ただ、お前が他の男から最近狙われてるのがなんかムカついただけだよ」


「えっ!?」


あたしが…狙われてるって…


「どういう意味?」


「お前…ヤッパ鈍感だな」


呆れ顔で言われてしまった。



< 111 / 236 >

この作品をシェア

pagetop