狼くんと放課後LOVE(仮)
「ちょ…だ…いき…やめて」
軽く宮崎くんを突き飛ばして離れた。
首筋が感じたことのない痛みでゾクゾクする。
「どうしたの?いつもの宮崎くんじゃないよ?」
「別に。ただ…」
「ただ?どうしたの?」
「別に…」
宮崎くんは、そう言うけど、髪をグシャグシャにして苛立ちを鎮めようとしている仕草や、それに首筋にあんなことするなんて今までなかったのに。
ヤッパリいつもの宮崎くんじゃない。
「宮崎くん…?」
「あぁー気づけよなぁー。ただ、お前が他の男から最近狙われてるのがなんかムカついただけだよ」
「えっ!?」
あたしが…狙われてるって…
「どういう意味?」
「お前…ヤッパ鈍感だな」
呆れ顔で言われてしまった。