狼くんと放課後LOVE(仮)
「怒ってないの?」
「怒ってない」
「そうか。良かった」
ホッと安堵の表情を浮かべて微笑む莉子。
真っ直ぐで純粋に俺と向き合おうとしてくれている。
その気持ちが嬉しかったりする。
みんな、父親や他の大人達や先生達やみんなは、俺がヤンキーになってから俺のことを真正面から向き合おうとしてくれなかった。
俺がヤンキーの格好してるのには理由があるのに
みんな分かろうとしないで俺を単なる乱暴でどうしようもない奴だと決めつけた。
外見だけで判断して、俺自身を見ようとしてくれなかった。
母親と俊輔以外はみんな…