狼くんと放課後LOVE(仮)
ライバルは年上の幼なじみ。
【莉子side】
「莉子、帰るぞ」
「あっ、うん。待って。みや…」
「みや?」
「大輝…」
放課後、いつものように肩を並べて帰る道。チラリと宮崎くんの顔を覗いてみる。
いつもと同じ何事もなかったような涼しい顔の宮崎くん。
昼休み、視聴覚室であたしにあんなことして、どうして平気な顔でいられるんだろう?
それに、あの出来事から宮崎くんはあたしに「大輝」と名前で呼ぶように言った。
それは宮崎くんとの距離がまた1つ縮んだ気がして嬉しいけど
正直、ヤッパリ慣れるまで恥ずかしいよ。
あと…キスも首筋吸われたことも…。