狼くんと放課後LOVE(仮)
なんだろう…?この感じ。なぜだか分からないけど、宮崎くんのこと、いつもは怖くて近寄れないのに
今は怖くもなければ、普通に話せる気がする。
「お前さぁ…」
「なに?」
「笑ってた方がマジで可愛いから、笑ってろよ」
そう言うと、じゃあなと右手をヒラヒラさせて帰っていった宮崎くん。
今…可愛いって…?
そう言ったの!?
あたしを…可愛いって…!?
途端に顔が真っ赤に茹で上がったみたいになり、そのまま30分間、通りかかった先生に「早く帰れ」と言われるまで
ずっと固まったままでいた。