狼くんと放課後LOVE(仮)
おまけになんだ?
さっきから人の彼女のことを“莉子”“莉子”って呼び捨てにして。
幼なじみじゃながった無意識に殴ってるところだ。
仲良さそうに笑いながら話す莉子。
しかもスゲェー楽しそうに…。
そんな顔、俺、見たことあったっけ?
なんか…俺だけポツンと取り残されたみたいだ。
なんだ?この胸の痛みは?
イテェーな…。
胸がチクチクと痛むのを感じながら黙って2人が話してるのを見ていた。
なぁ、莉子。
少しは、俺を見てくれよ。
なぁ?
そんな俺の心の声が聞こえたのか?
「ねぇ、宮崎くん」
笑顔で俺を振り向いて言うから、俺も思わず「あ?あぁ」と言って頷いた。
その直後、俺は頷いたことを後悔した。