狼くんと放課後LOVE(仮)

───なんだよ?莉子のやつ…。

俺と一緒にいるときに楽しそうに他の男の話ばっかしやがって。


冗談じゃねぇ。
俺のこと、一体なんだと思ってるんだ!?


苛立ちはドンドン募るばかりで、制服のポケットに手を突っ込んで俯きながら歩いていた時だった。


「あれ?もう送ってきたの?早かったね」


そんな言葉が聞こえてきて顔を上げたら


「お前…」


さっきのようちゃん野郎が、またムカつくぐらいの爽やか笑顔を浮かべていた。



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