狼くんと放課後LOVE(仮)
なんだよ!?なんでそんな瞳で俺を見るんだよ!?
心の中はグチャグチャだった。
莉子だけは違うと信じていたのに
結局は莉子も周りにいる人間と同じで、俺のことをちゃんと見ようとしてくれてなかった。
俺だけが、莉子だけは違う。
そう思い込んでいただけだったんだ。
「やめて!!」
そう叫び、アイツに駆け寄る莉子の瞳が脳裏に浮かんで胸が苦しい。
立ち止まり、後ろを振り返っても莉子の姿はどこにもなかった。
アイツのそばにいるのか?莉子…。
俺より…アイツなのか…?