狼くんと放課後LOVE(仮)

「お前さぁ、よく平気でいられるよな?」


昼休みの教室で頬杖ついてボーとしてると俊輔が呆れた顔で俺を見下ろしていた。



「なにが?」


「なにがって。ハァー…全く。お前さぁ、分かってんの?

お前が莉子ちゃんとギクシャクしてるって、うちのクラスの中じゃあモッパラ噂だぞ」



「だから?」


頬杖ついたまま気のない返事をする俺に力無く大きなため息をこぼす俊輔。



「だからって…お前なぁ…いいのか?このままで」


「だから、なにが?」


「なにがじゃないって。お前なぁーそんな余裕こいてると、莉子ちゃん、他の男に取られるぞ」


ほら、見てみろと言われて俊輔の視線の先を見ると、窓際でボーと空を眺めてる莉子を見ている男子達の姿がチラホラ。


「アイツら、完璧莉子ちゃん狙ってるぞ」


俊輔の言葉通り、そんな雰囲気が男子達からビンビン伝わってくる。




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