狼くんと放課後LOVE(仮)
「別に…いいんじゃね」
そうポツリと呟いた。
「お前!?どうした?正気か!?」
熱はないか?と額を触る俊輔の手を「正気だっての。熱もねぇよ」と軽く払いのけた。
「じゃあ、なんだよ?なんでそんな余裕こいていられるんだよ?」
「別に。余裕こいてるわけじゃないよ」
実際…正直のところ莉子を他の男に見られるのは好きじゃねぇし、ムカつくこともある。
けど…
「けど…俺達は、そう簡単に別れるような2人じゃないって信じてるからさ」
約束したから。
莉子と。
約束したから…。
必ず、俺のところに戻ってくるって
約束したから。
「俺は、莉子を信じてるから」
俊輔の瞳を真っ直ぐ見つめて言った。
莉子を信じてる。
それだけが、今の俺の全てだ。