狼くんと放課後LOVE(仮)
そして、昼休みの屋上で、あたしの予想通り…
「エェーー!!宮崎くんなの!?」
美穂は綺麗な瞳をまん丸に大きくして驚きながら叫んだ。
「シッ!!そんな大声出さないでよ!!」
美穂の口を手で塞いで辺りをキョロキョロ見渡した。
良かった…。
誰もいないみたい。
まぁ、きょうみたいに少し肌寒い日に屋上に来る人なんてあたし達以外にいないと思うけど。
「フガ…モガ…」
口を塞がれたままもがいてる美穂。
「ごめん。忘れてた」
慌てて手を放したら「いつからなの!?」再び、美穂の大声が秋風吹きまくる屋上に響き渡った。