狼くんと放課後LOVE(仮)
「お前さぁ、本当は今すぐにでも莉子ちゃんに会いたいんじゃねぇの?」
学校の帰り道。俊輔と2人で入ったCDショップでボーと棚にディスプレイされているCDを眺めていたら
「我慢しないで会いにいけば?」
俺の肩を肘で小突きながら言った俊輔。
「そんな簡単に言うなよな。会いになんて…行けるわけねぇよ」
そう言って何気に手に取ったCDは、いつか莉子が好きだと言っていたアーティストの曲。
同時に莉子の笑顔が浮かんでは、次の瞬間には泣いてる莉子の顔が浮かんできて…
「ヤッパ…会えねぇよ」と呟いて手に持っていたCDを棚に戻してCDショップを後にした。