狼くんと放課後LOVE(仮)

そう叫んだと同時に何かに躓いて体のバランスを崩して膝からガクリと転んだ。


「イッー…!」



膝に激痛が走って、思わず声が漏れた。


すでに暗くなった空の下、街灯の光を借りて跪いたまま前を見ると、どこにも宮崎くんの姿はなかった…。


どうしよう…。どうしよう…。


右膝を見ると、うっすらと血が滲んでいた。


「イッツ…」



膝にズキンズキンと痛みが走る。


なんでこんな時に転んじゃうのよ!?あたしのバカ!早く立ち上がって宮崎くん追いかけないと…本当に宮崎くんがどこか遠くにいっちゃうよ!


ゆっくりと左足に力を入れて立ち上がった。


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