狼くんと放課後LOVE(仮)
「みやざき…くん…!?」
「大丈夫か?」
「みや…ざきくん…もどってきてくれたの…?」
「……」
宮崎くんの力強くあったかい腕に支えられながら、あたしの両手はしっかりと宮崎くんの両腕をギューッと掴んだ。
「おねがいだから…あたしからはなれないで…ヤダよ…もう…はなれたくないよ…」
「莉子…」
「ヤダよ…」
────それからのことは覚えてない。
気づいたら…
「あれ?ここって…」
あたしは見慣れた天井をボーと眺めていた。