狼くんと放課後LOVE(仮)
早く宮崎くんのところに行かなきゃ!
痛みを堪えてベッドから降りた、その時だった。
ガチャン…と、ゆっくりと部屋のドアが開いて視線を移すと
「もう、大丈夫か?」
「えっ…!?なんで…!?」
一瞬、何かの見間違いか幻覚かと思った。
けど、それは見間違いでも幻覚でもなく。
「みやざき…くん…?」
少し困った表情であたしを見てる宮崎くんがいた。
「おっ、おぉ…もう、大丈夫か…?」
「なんで?なんで…宮崎くんがここにいるの…?」
「それは…」
宮崎くんが何かを言おうとした時、宮崎くんの後ろから
「あら、起きたの」
お母さんが、何事もなかったような顔で部屋の中に入ってきた。