狼くんと放課後LOVE(仮)

数分経って止まらない涙。泣きながら肩で息をするあたしの体を



「ごめん…泣かせて…ごめん…」



宮崎くんの優しい腕が抱き寄せた。



「みやざきくん…」


その背中に腕を回して服を握り締めた。


耳元で「ごめん…」と謝る宮崎くんの声。


「うぅん…あやまらないで…」


首を横に振った。


「ごめん…俺…莉子が酒井と一緒にいるのみて、頭にきて…カッとなって…ごめん…」



ギューッと抱きしめてくれる腕の中

あたしは宮崎くんの胸に頬をあてて、トクントクンと刻む宮崎くんの鼓動を聞きながら


「あやまらないで…」と呟いた。




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