狼くんと放課後LOVE(仮)
「どうしたの?」
宮崎くんに駆け寄ると
「迎えに来た。俊輔が美穂ちゃんがここに行くって話してたって聞いたから」
「そうなんだぁ」
「帰ろう」
そう言ってあたしの手を握るとスタスタと歩き出した宮崎くん。
その手は、いつもよりヒンヤリと冷たかった。
もしかして、ずっと待っていてくれていたの?
宮崎くんの気持ちが嬉しすぎてギュッと宮崎くんの手を両手で握りしめた。
すると「うん?」とあたしの顔を見た宮崎くん。
「ありがとう。迎えに来てくれて」
真っ赤になって言うと「当たり前だろう」とあたしの頭を優しく撫でた。
宮崎くん。大好き。
心の中で何度も呟いた。