狼くんと放課後LOVE(仮)

「あのさぁ…」

「うん」


「クリスマス・イブなんだけどさ…」


「うん…」



「そのぅ…ずっと一緒にいられないか?」



「えっ?」


一緒って…それって…どういう意味?


「つまりさぁ…一緒に過ごせないかなぁ…昼も…そして、夜も…」



「えっ…!?」



そっ…それって…つまり…


「あっ、あのさぁ!親父、仕事でいないんだよねぇ。だから…外でデートしたあと…俺の家で2人っきりで…ダメかな?」


さっきまでキョロキョロしていた瞳がまっすぐとあたしの瞳を捕らえた。


ドクン…ドクン…とより一層激しく波打つ鼓動。




あたしだって高校生。


宮崎くんが言ってる意味ぐらい分かる。

夜も一緒に過ごすということは…宮崎くんの家に泊まるということ。



なら…必然的に…。


次第に顔が今まで以上に真っ赤に染まり、冷たい夕暮れの風が火照った顔を撫でた。




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