狼くんと放課後LOVE(仮)
友達にはなれない。
「あ、あのう…」
さっきから「あのう…」ばっかり言ってるあたしを、ただ「だからなに?」と言う宮崎くん。
心無しか…若干、宮崎くんがイラついてるような…。
「話すの特になかったら俺、帰るけど」
そう言われてもぅ、何を話たらいいか分かんないようぉー!
しばらくの間、黙ったまま俯いて何も話さないでいるあたしを、同じように黙ったまま待っていてくれた宮崎くん。
「ハァ…なに?」
うわぁ。気のせいじゃなくてヤッパリ怒ってるような声だ。
このまま黙ってるだけじゃ余計に怒らせちゃうだけだよね?
とにかく。なにか言わなきゃ!!
「あ、あのね」
俯いたまま言った。
「うん」
「あたし、あの…す…」
「す?なに?」