狼くんと放課後LOVE(仮)
「す…スイカ好きなの!!宮崎くんはスイカ好き!?」
やっと言えた言葉は、ギャグにしか思えない言葉だった…。
「はぁ?スイカ?」
「そう!スイカ!好き?」
あたし、一体なに聞いてんのよ!?
本当は「好きです」って言いたかったんじゃないの?
そう思いながらも、頭の片隅で昨日まで他の人が好きだったくせに
突然、宮崎くんに「好きです」なんて言えないよって思ってしまうもう一人のあたしが心にブレーキをかけた。