狼くんと放課後LOVE(仮)
けど、俺は決して彼女に声をかけたりしなかった。
それは彼女が、いや…他のクラスメート達から“ヤンキーで怖い”と思われていることを分かってたからだ。
ヤンキーで怖いっていうのは事実だから仕方ない。
正確には…そうだったが正しいんだけどな。
実際、中学までの俺は厳格で勉強の事しか言わない気難しい父親に反抗して荒れてたし、喧嘩ばっかしてたから地元の中学では
『宮崎大輝』という名前を知らない奴はいない程だった。
女遊びもしたし…親を泣かせてばかりの、只のしょうもないガキだったのだから。