狼くんと放課後LOVE(仮)

怯えながら去っていく酒井の姿を怒りをこらえながら見送ったあと


躊躇いながら教室を覗いた。


教室には、俯いて哀しみで涙をこらえる彼女がいた。


俺は、最初なんて声をかけていいか分からなくて、ただ黙って見ていることしかできなかった。



けど、彼女がカーテンに隠れて泣いている声が聞こえた瞬間


俺の中の何かが壊れる音が聞こえてきて、気づいたら教室の中に入って彼女が隠れていたカーテンを掴んでいた。




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