狼くんと放課後LOVE(仮)
いま…確か、彼女になってって…。
そう聞こえたんだけど…。
何も言えなくてキョトンと宮崎くんの綺麗で揺れてる瞳を見つめいたら
「聞こえなかった?俺の彼女になってよ」
「えっ…?彼女って…えっ?」
「そう。彼女」
「えっ…?あたしが?」
思わず、掴まれていないもう片方の手で自分を指差しながら聞いたら
「そう、お前。立花莉子さん。
俺、あんたのこと…ずっと好きだった。
だから…俺の彼女になってよ」
静かな教室にバクンバクンとあたしの鼓動が響く音だけが聞こえていた空間にいま
宮崎くんの言葉が、ハッキリとあたしの耳に届いてきた。