狼くんと放課後LOVE(仮)
───────
────
宮崎くん…もしかして来てるかな…?
結局一睡もできないままやって来た学校。
教室が近くなるにつれて心臓が口から飛び出してしまうぐらい緊張してきた。
ハァ…落ち着け…。落ち着け、あたし…。
教室の前で立ち止まり、ゆっくりと開いているドアの隙間から中を覗いてみる。
端から見たら変な人に思われるかもしれないけど今はそんなこと気にしてられない。
キョロキョロと教室を見渡してみると…
いた!!青木くんの席で何か話してる宮崎くんの姿を見つけて心音が遠くにいる宮崎くんまで聞こえちゃうんじゃないかって思うぐらい激しく刻み始めた。
その時だった。
「莉子、おはよう」
右肩を叩かれて「ウワッ!」と驚いて振り返ると美穂が「ウワッ!な、なに!?」と目をまん丸と大きく広げていた。