狼くんと放課後LOVE(仮)

はぁ…。


出てくるのは涙とため息ばかり。


「さいあくだよ…」


そう呟いた時ガタンとドアの方から物音が聞こえた。


だ、誰…?


カーテンにくるまったまま、ビクンと体を強ばらせた。



次の瞬間、足音が聞こえてきた。


その足音が、静かな教室に響いてドンドンこちらに近づいてきた。



だ、誰ぇーー!?



緊張から息を殺して縮こまっていたら、掴んでいたカーテンが何かに引っ張られてフワリと宙に浮き



同時に暗かった視界が突然パァッと明るくなった。


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