狼くんと放課後LOVE(仮)
「莉子…宮崎くんのどこが好きになったの?」
突然そんな事を聞かれて「えっ!?」と素っ頓狂な声を出して真っ赤になってるあたしに「いいじゃない。教えてよ」とニヤニヤ顔で聞いてきた美穂。
「エェーと…答えなくちゃ…ダメ?」
「うん。モチ」
有無を言わせない瞳で見つめられて観念したあたし。
「うぅ…ん…優しい…ところかな…」
「ふぅーん。あとは?」
「あとは…手がね…」
「手?」
「うん。手が…スッゴくあったかくて…優しかったの」
そう、あの日、あたしを立たせてくれた宮崎くんの手のぬくもりがあったかくて、優しくて…安心できたんだ。
「なんか…変な話だけど、守られてるって気持ちになっちゃったんだよね」
アハハハァそんなことないのにねと笑った。