狼くんと放課後LOVE(仮)
「それって…凄く大切なことだと想うよ」
美穂はあたしの話を笑うことなく真剣に聞くと、真顔でそう言った。
「そうかな?」
「そうだよ、安心できる。守られてるって気持ちになれるのってそんなにない事だよ」
「そうなんだぁ」
「そうだよ」と上半身を起こしながら美穂は更に言葉を続けた。
「それって、それだけ莉子が宮崎くんから想われてるってことだよ」
「そ、そうかなぁ」
あたしも上半身を起こして聞いた。