狼くんと放課後LOVE(仮)

初カレのキミ。


【莉子side】


「なに?」


宮崎くんと2人だけになった放課後の教室はいつもと違って広すぎて静かすぎて落ち着かないや…。



「うん。あのね…きのうの返事をしたくて…」



面と向かって真正面から宮崎くんの顔を見るのはやはり恥ずかしく、俯いて言葉を紡いだ。



「あたしね…いろいろ考えたんだ」


「なにを?」


「うん…あたしが宮崎くんと付き合ってもいいのかなって」



宮崎くんは制服のズボンのポケットに両手を突っ込んで「うん」と小さく言った。




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