狼くんと放課後LOVE(仮)

「えっ…?」


なにが起きたのか分からないでいたら

「なにやってんの?お前?」



クラスメートの宮崎くんがカーテンを掴んだままあたしを見下ろしていた。



「えっ…?あ…」


ど、どうしよう!?
誰か来るなんて考えてなかったよ。


しかも、よりによって宮崎くんにこんな恥ずかしいとこ見られるなんて…。



しかも宮崎くんは、ヤンキーで怖い人ってイメージがあるから一度も話したことがないのに


「お前、泣いてんの?」


「は、はい…」


涙を拭くのもわすれたまま、もしかしたらショックなこととか言われるのかな?そう思って身構えていたら


「ほら」


目の前に、それは大きくて優しそうな右手が差し伸べられた。


「へっ…?」



< 7 / 236 >

この作品をシェア

pagetop