狼くんと放課後LOVE(仮)
「えっ…?」
なにが起きたのか分からないでいたら
「なにやってんの?お前?」
クラスメートの宮崎くんがカーテンを掴んだままあたしを見下ろしていた。
「えっ…?あ…」
ど、どうしよう!?
誰か来るなんて考えてなかったよ。
しかも、よりによって宮崎くんにこんな恥ずかしいとこ見られるなんて…。
しかも宮崎くんは、ヤンキーで怖い人ってイメージがあるから一度も話したことがないのに
「お前、泣いてんの?」
「は、はい…」
涙を拭くのもわすれたまま、もしかしたらショックなこととか言われるのかな?そう思って身構えていたら
「ほら」
目の前に、それは大きくて優しそうな右手が差し伸べられた。
「へっ…?」