狼くんと放課後LOVE(仮)
げた箱で靴に履き替える為に離した手を、再び繋いだ。
じんわりと互いの手のぬくもりで手のひらが汗ばむのを感じた。
校門をくぐり「家、どっち?」と聞くと「こっち」と俯きがちに答える彼女。
「俺もこっち」
「そうなんだぁ。よかった」
嬉しそうに微笑む笑顔が、太陽の光な照らされて目を見張るほど可愛くて眩しく見えた。
やっぱり触れたい…。
ここが道端だという事を忘れて、彼女のほんのり赤く染まる頬にソッと手を伸ばして触れると
ピクンと彼女の体が強張るのを感じた。
吸い込まれそうな真っ直ぐな瞳で見つめられたと思ったら、恥ずかしそうに瞳を瞼で伏せた。
その仕草が我慢できなくて繋いだ手を引っ張って抱きしめた。