狼くんと放課後LOVE(仮)
【莉子side】
「好きだよ…莉子…」
抱きしめられたまま、囁くように言われた言葉が心の奥をじんわりと熱くさせた。
バクンバクンと鼓動が宮崎くんにまで聞こえてしまうぐらい激しく刻む。
不思議…初めて抱きしめられた時は驚いて突き飛ばしたのに
今は、ずっとこのままでいたいって思ってる。
宮崎くんの胸元におでこをくっつけたあとソッと頬を当てた。
ドクンドクンと、あたしと同じぐらい宮崎くんの鼓動が激しく刻んでいるのを感じて幸せな気持ちになれた。
もっとこのままでいたかったけど
「帰ろうか」
あたしの体をゆっくりと話しながらそう言った宮崎くんの言葉に寂しさを感じながら「うん」と頷いたけど
本当は、このまま時間が止まればいいなって思ってたんだ。