狼くんと放課後LOVE(仮)
な、なに…?
突然の出来事に頭がパニクってジィーと黙ったまま差し伸べられた手を眺めた。
すると…。
「ほら」
そう言って、あたしの手を握った。
「えっ!?」
驚いているあたしの手を優しく握りしめて、ゆっくりと立たせる宮崎くん。
「大丈夫か?」
そう言った笑顔が、ビックリするぐらい優しくて
「あ、ありがとう…」
ドキンドキンしながらお礼を言うと
「お前さぁ、泣いてないで笑ってろ」
「へっ…?」
「じゃないと、キスしちまうぞ」
予想外の言葉を言われて、あたしの体はビクンと一瞬で固まった。