狼くんと放課後LOVE(仮)

「莉子ってさ、なにが好きなの?」


いつの間にか“莉子”と呼び捨てになっていることが、くすぐったく感じながらも



「うぅーん…ロールケーキ。コンビニに売ってるプレミアムのロールケーキがいま一番好きかなぁ」



そんなどうでもいい話しをしながら宮崎くんと歩く道は


見慣れた景色なのに全てがキラキラと輝いていて



木漏れ日さえも愛おしく感じた。



これが、誰かを好きになるってことなのかな?



そんな気持ちを抱きながらすぐ隣で歩く宮崎くんの顔をチラリと見たら視線が重なって、恥ずかしくなって俯いた。



「莉子…」

立ち止まり、名前を呼ばれて、宮崎くんの顔を見た。


「きょうからずっと一緒に帰ろう。なぁ?」



その言葉に「うん。一緒に帰ろう」笑顔で答えて見上げた空は、ほんのりとオレンジ色に染まった綺麗な空でした。




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