狼くんと放課後LOVE(仮)

「あっ…」


小さな液晶画面には【宮崎大輝】の文字とメアドとケータイの文字が浮かび光っていた。


「あ…ありがとう…」

「いつでも…かけてきていいから…」


そうポツリと照れながら呟いた宮崎くんの言葉。


「うん。嬉しい」


「俺も」


そう言って見せてくれた宮崎くんのケータイの液晶画面には
ハッキリと


【立花莉子】


の文字が光っていた。

手のひらにスッポリ収まる小さなケータイの中に新しい世界が生まれた瞬間だった。



< 83 / 236 >

この作品をシェア

pagetop