Memory with you〜陽はまた昇り繰り返して逝く〜
ずっと一緒だった・・・。


小さい頃からいつも・・・。


3月生まれの佳菜は5月生まれの俺より一回りも小さくて、佳菜の両親から『陽ちゃん、佳菜のことよろしくね』っていつも言われていた。


小さい頃、手を繋いで幼稚園から帰る途中、『大きくなったら結婚しようね』冗談混じりに言ってたけど俺は案外本気だった。


小学生の頃、お祭りで迷子になったときも佳菜の手を決して離さなった。


気付けはいつも僕の隣にいた。


それなのに・・・。


俺はそれ以上その場に居たくなくて用事があるからと適当に言ってその場を去った。


「あっ、私送ってきますね!」


少し後から佳菜が追ってくるのがわかった。
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