Memory with you〜陽はまた昇り繰り返して逝く〜
「ははは!何言ってんの?」


「だよね〜。
じゃあれ見てみろよ。」


あれは・・・僕だ!!


そこには佳菜に抱き抱えられて横たわっている僕が映っている。


じゃあここいにる僕は?


「お前はお前だよ。
あそこにいるのは佐々木陽介。
いわゆる現世での本体だ。」


「現世?
じゃあここはあの世ってことか?!」


「ここはお前らがいうあの世じゃない。
しいて言えば三途の川ってとこだ。」


「そっか・・・。
俺、死んだんだ・・・。」


「あっ、勘違いすんなよ。
俺の許可がないと君は死ねないからね。」


「許可?死ぬのにも許可が欲しいんだな・・・はは。」


リアンは『死ぬ、死ぬって言うけど帰るって言ってほしいね!』と溜め息混じりで答えた。


「そう・・・、それで許可って言うのはどうすればいいんだよ?」


「あんた、意外に受け入れるの早いんだな。
あの子はあんなに泣いてるのに・・・。」


現世の様子を目をやると佳菜はさっきからわんわん泣いている。
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