Memory with you〜陽はまた昇り繰り返して逝く〜
その後、色んな事を試したが佳菜に想いを伝える事はできなかった。


生き返ることと引き換えにしたものは僕の想いだったのだと思うようになった。


そのうち佳菜は高野先輩と付き合ったという噂を聞いて、本人に確かめる勇気もなく僕は身を引いた。


そうして僕は佳菜を遠ざけるようになった。


佳菜もそんな僕に気をつかい自然と遠ざかって行った。


そうして僕は大好きな人の頼みでよく知らない人とデートすることになった。


カフェからの帰り道、一匹の黒ねこに出会った。


擦り寄ってくる子ねこに僕は『好きだよ、佳菜』そう言うとに返事をしたかのようににゃ〜んと一鳴きしてどこかに行ってしまった。
< 27 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop