Memory with you〜陽はまた昇り繰り返して逝く〜
「別に違う女の子でもいいじゃないか。
今日一緒にいた子なかなか可愛かったぞ。」


「のぞき見するなんて悪趣味だな!」


リアンを軽蔑の眼差しで見る。


「誤解してもらっては困る。
俺たちは自分が担当するものが死ぬ3日前から現世に降りて身辺調査するんだよ。
そうじゃないと取引時の引き替えにするものを決められないだろ?」


そうかだから前回の黒川先生も3日前から僕の前に表れたのか・・・。


「まぁ、そうは言っても長く生きたご老人の場合ほとんど取引は選択しないんだぜ!」


顔を洗いながら話す猫のリアン。


「どうして?」


「どうしてって、彼らは悟っているんだよ。
自分たちの本来の目的は現世を生きることではないってことをな・・・。」


難しすぎてなに言ってるのかよくわからなかった。


はてなマークを頭に付けているとふと疑問が浮かんできた。


「そういえば自殺してもここにこれるの?」


「・・・。
自殺して死んだ先に待ってるのは無のみだよ・・・。
だから自殺しようなんてバカな考えは止めた方がいいぜ。」


そう言ったリアンの顔が一瞬曇った。


「話戻るけど・・・。
契約更新したら前回の取引内容を破棄し、新たな取引内容に変わるからよろしく!」


・・・!!てことは想いを伝えてもいいってこと?


「そうゆうこと。」
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