Memory with you〜陽はまた昇り繰り返して逝く〜
それから僕たちは失った時間を取り戻すかの様にいつも一緒にいた。


高野先輩はいいのかって?


「高野先輩は少し付き合ってそのあとすぐ別れたの。
だっていくら違う人を好きになろうとしても無理だったから・・・。」


照れ臭そうに話す佳菜を見て誓った。


もう絶対離さないから!


小さな体を引き寄せてギュッときつく抱きしめた。


僕の大切なものは無事だ。


もしかしてリアンの好意でなにも取り上げなかったのかもしれない。


二度に渡って不思議な体験をした僕はたまに空を見上げて呟く。


「ありがとう・・・リアン。」
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