Memory with you〜陽はまた昇り繰り返して逝く〜
それから3日後。


「おじゃましまぁす!」


佳菜が家にやってきた。


「佳菜ちゃん、いらっしゃい!」

今度は僕の母に結婚したいと言うためだった。


ソファに座ると否や。


「なぁに?改まっちゃって〜。
もしかして結婚したいとか?」


・・・!ったくどこに息子より先に結婚したいとか言う親がいるんだよ!


「そうだよ。
俺たち大学を卒業したら結婚したいんだ。」


僕が言い終わる前に彼女は佳菜に抱きついていた。


「こんなやつだけどよろしくね!」


お前が言うなよ・・・。


「はい、こちらこそ。」


佳菜は照れながらそう言うと『それじゃ後は若いもんでごゆっくり』と母は出かけてしまった。
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